エビデンスに基づく避難行動促進への取り組み

  • 担当研究者:富田博秋
  • 2011年3月~

宮城県七ヶ浜町に居住する成人を対象にアンケート調査を実施し,東日本大震災より前に実施された防災の取組みと,震災発生直後の実際の避難行動の関係を分析することにより,津波避難訓練が実際の避難行動を個々人に促進したことを実証し,新知見を学術論文の形で公開しました.本成果は,津波避難訓練が避難行動に及ぼす有効性を世界に先駆けて実証したもので,エビデンスに基づく防災への取組みに向けて一歩を踏み出した成果といえます.さらに,塩竈高校では避難訓練の際にこの知見に関する講演会を開催し,ホームページに掲載するなど,知見の実装化も行われてきています.

担当研究者

富田博秋

パートナー

塩竈高等学校,七ヶ浜町

掲載論文・書籍

Effect of tsunami drill experience on actual evacuation behavior after the onset of the Great East Japan Earthquake. International Journal of Disaster Risk Reduction, 28: 206-213. 2018 Jun.
https://doi.org/10.1016/j.ijdrr.2018.02.037

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IRIDeS 東北大学 災害科学国際研究所

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